国内では唯一の男女ヨーデルデュオ+ヴァイオリンの3人組。全国各地の公共ホール、ホテルや市民センター、学校などでの演奏会や野外コンサートを行いながら、アルプス地方に伝わる民族音楽ヨーデルとアルプホルン、カウベル、エルゲリ(スイスアコーディオン)などの演奏紹介と啓蒙普及に努めている。3年に一度開催されるスイスヨーデルフェストでも高く評価されている。
佐藤憲男(ヨーデル)
慶応大学卒。ヨーデルを採譜しながら楽譜を起こし、ドイツ語の歌詞を日本語に訳してレパートリーを広めてきた。文化庁在外研修員として、スイス・バーゼル音楽大学やドイツ、シュツットガルト国際バッハアカデミーなどで芸術運営学を学ぶとともに、ヨーデル唱法も訓練。2006年インドネシア・バリアートフェスティバル、2010年韓国・ソウル公演、11年にはスイス・インターラーケンでの連邦ヨーデルフェストに出演し絶賛、著名な雑誌「スイスファミーリエ」にも特集記事として取り上げられ、また全国放送のスイスSFテレビでライブオンエア、フランスのテレビ局からも放映された。2010年のドイツ・ミュンヘン郊外での演奏会では、現地の名立たるヨーデル歌手陣、マリア・ヘルビッヒ親子、ヒルデ・オットー、ギッツイ・ウントエリカらから絶賛を博した。昨年秋には台湾・台南公演も行っている。後進の指導にも力を入れており、10年近くにわたり仙台のNHK文化センターでヨーデル講座を担当している。2016年1月にはNHK Eテレの学校教育番組「おんがくブラボー」に出演し、全国の小学生にアルプスの歌声を届けた。
高山圭子(アルト)
国立音楽大学卒。ウィーンでオルガ・ワルラ・コロ氏に師事した後スイスでクルト・ヴィトマー氏に師事。帰国後「長久手国際オペラ声楽」「友愛ドイツ歌曲」などのコンクールに入選、「日本モーツァルト音楽コンクール」奨励賞。これまで第九、メサイア、マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、ロ短調ミサ、アルトラプソディー、モーツァルト・レクイエム、ドヴォルザークレクイエム他オラトリオを始めとする宗教曲等のアルトソロとして、仙台フィル、東京交響楽団、日本フィルなど数々のオーケストラと共演。その他ドイツ歌曲を中心としたコンサートにもウィーン楽友協会ホールを始め国内外数多く出演している。本格的クラシックアルト歌手ながらその豊かで艶のある声量を生かし、専門のドイツリートからヨーデルハーモニーまでもの幅広い分野をこなす「マルチアルト」。せんくらには第1回目から出場している。
長谷川康(ヴァイオリン)
国立音楽大学卒。仙台フィルハーモニー管弦楽団第2ヴァイオリン奏者。石巻の市民オーケストラのコンサートマスターも務める。アルプス音楽を始め、非クラシックとのコラボなど多方面で活躍中。ラジオ3のパーソナリティもこなすマルチ人間。