桐朋学園ソリスト・デュプロマ・コース修了。97年よりスイスへ留学。帰国後、2001年に弱冠24歳で仙台フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターに就任。05年より新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター。また、セレーノ弦楽四重奏団第1ヴァイオリン。
在学中校内オーケストラのコンサートマスターを務め、93年には初リサイタルを開催。88年から96年にかけて国内のコンクールに多数入賞。スイスに渡り、ローザンヌ、シオン、ジュネーヴ、フランスなどで数多くのフェスティバルに出演。仙台フィルハーモニー管弦楽団在籍中は、多くのソロを受け持ち、シェヘラザード、ブラームスのドッペルコンチェルトにてSPC大賞を受賞。現在、新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターとして活躍すると共に、ソリスト、室内楽奏者としても積極的に活動している。
これまでに、日本フィルハーモニー交響楽団、大阪センチュリー交響楽団などにゲスト・コンサートマスターとして招かれ、また、ソリストとして東京交響楽団(新田ユリ指揮)、オーケストラ・T・ヴァルガ(T.ヴァルガ指揮)、仙台市民交響楽団(山田和樹指揮)、オーケストラ・アンサンブル金沢(外山雄三指揮)、チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団(D.ボストーク指揮)他、国内外のオーケストラと共演。06年イタリアにてピアノのジュゼッペ・アンダローロとリサイタルツアーを行い、アレッサンドロ・クオッツォ氏より「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」を献呈される。07年にはM.マイスキー60歳記念プロジェクト」でチェロのミッシャ・マイスキー、娘のリリー・マイスキーと共にピアノ・トリオを共演。09年、D.ボストーク指揮、アールガウ交響楽団のソリストとして、チューリヒのトーンハレにてコンチェルト・デビューを果たす。2010年マレーシア・フィルにゲスト・コンサートマスターとして招かれる。新作初演も積極的に行っており、近年では、2013年に、アレッサンドロ・クオッツォ:瞑想曲、小杉紗代:スパイラリング・スパークス を世界初演。2015年には久石譲:6弦エレクトリック・ヴァイオリンの為のチェンバーシンフォニーでソロを担当、世界初演に参加した。
これまで7枚のCDを発表。最新は「ベートーヴェン:『春』、レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ、エネスコ:幼き頃の印象 他/西江辰郎&ジュゼッペ・アンダローロ」。
使用楽器はSantino Lavazza 1764年製。
HP homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/
東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校卒業。同大学音楽学部卒業。同大学大学院修士課程修了。日本ハープコンクールジュニア部門優勝。九州音楽コンクール弦楽器部門金賞および最優秀賞。大阪国際音楽コンクール弦楽器部門第1位、大阪市長賞、スカラシップ賞受賞。2007年より同コンクールの奨学金を受けパリエコールノルマル音楽院へ留学。Zaleski財団特待奨学生。文化庁新進芸術家海外研修員として同音楽院高等演奏課程で学び、満場一致の最高位でディプロムを取得。これまでに菊池好志子、篠崎史子、渡邊萬里、早川りさこ、イザベルペランの各史に師事。