3日目

2016.06.30| 和谷 泰扶

3-台湾で福田さんと

 

ブログも最終日となりました。
そこで今回はハーモニカの呼吸法について少しお話をしたいと思います。

人間は息を吐いたり吸ったりして呼吸をしています。その呼吸の仕方を用いて音を出すのがハーモニカです。
では人間の呼吸はいかがでしょうか。寝息を聞いているとわかりますが、吸う息はいわばピアニシモからクレッシェンドのように広がるのに、吐く息はアクセント気味に一気に吐き出します。
このように凸凹になっている呼吸でハーモニカを演奏しますと、出てくる音も凸凹になります。
それでは他の楽器の方々とのアンサンブルは難しいでしょう。
ですから横隔膜と肋骨の連動した動きをコントロールして吹き吸いを一定にして音を作らなければなりません。
これがとても難しい作業なのです。

今回のようにアンサンブルの場合、皆さんと呼吸を合わせるのに、息を吸ってから吐く息のタイミングで合わせます。

これらはとても自然のことだと思います。
しかしハーモニカは最初の音が吹く音とは限りません。吸う音から始まる時に、直前に息を吸ってしまうと苦しくなります。その場合は吸ったふりをするのです。 不自然ですが。

会場にお越しの皆様にはこのようなハーモニカの特性や苦労?を少しご理解していただいて、演奏を聴いていただけたら、楽しみも倍増するかと思います。

3日間に亘りありがとうございました。
皆様と素敵な時間と空間を作り上げられたらと願っております。

 

和谷泰扶(クロマチックハーモニカ)

2日目

2016.06.29| 和谷 泰扶

2

 

2日目の今日は、私の使用している「クロマティックハーモニカ」について、お話しましょう。

正式には「スライド式クロマティックハーモニカ」といいます。
少々長ったらしい名前ですが。

ハーモニカの誕生は、今から約200年前の1820年代頃で、中国で生まれた笙が起源です。形を変えながらロシア経由で北ヨーロッパに渡り、ウィーン辺りで作られました。

1800年代の終わりごろに上下2段式で半音を持つハーモニカが製造され、「クロマティックハーモニカ」と名付けられました。

更に改良され、速くスムーズに半音の切り替えができるように、スライド操作で上下の段が切り替わる「スライド式クロマティックハーモニカ」が1930年頃に製造されました。

私の使用しているハーモニカは、長さが約14センチ、音域はフルートと同じの3オクターブで、吹き口は全体で12穴しかありません。
つまり1オクターブを4つの穴で演奏するのです。
不思議でしょ?

1つの穴で吹いて「ド」、吸って「レ」、というように[ドレ][ミファ][ソラ][シド]と配列されています。さらに右サイドにあるレバーを押してスライドさせると全て半音が上がる仕組みになっており、一つの穴で4つの音が出ます。
演奏中はこのように結構忙しい作業をしています。

このハーモニカが誕生したことで名手が現れ、オリジナル作品が生まれました。

ドイツではクロマティックハーモニカを短縮して「クロモニカ」と呼んでいます。
楽器として半音の機能は不可欠で、いずれハーモニカはクロマティックハーモニカを意味する時代が来るかも知れません。

 

和谷泰扶(クロマチックハーモニカ)

1日目

2016.06.28| 和谷 泰扶

『せんくら』ファンの皆さま、お久しぶりです。

クロマティック・ハーモニカ奏者の和谷泰扶(わたにやすお)です。

以前にも『せんくらブログ』で自己紹介をしましたが、今回も久しぶりということで自己紹介をさせていただきます。

 

京都生まれ。

実家は創業200余年の「和ろうそく店」で、ハーモニカを始めるきっかけは兄が習っていたからです。

当時の小学校では音楽の授業でハーモニカを使うのはごく当たり前でした。

練習熱心ではありませんでしたが、細々と続けていました。

大学でハーモニカのクラブに所属し、3年生の時に世界的なハーモニカ奏者と出会ってから「家業を継ぐ」予定に異変が起こり、大学卒業後にドイツへ長いなが~い旅に出たのです。

 

1

ドイツ南西部「黒い森」地方の近くの町「トロッシンゲン」は、ハーモニカ発祥地として、当時 市立音楽院でハーモニカを授業科目に取り入れていました。

 

最近は同じ町にある州立音楽大学で学ばれている日本人の方々も多いと聞いています。

卒業後は同学院で教鞭をとり、18年間ドイツで過ごしました。

 

トロッシンゲンは樺太と同じ緯度で、冬はマイナス20度くらいまで下がり雪深い町です。

京都育ちの私には雪掻きが大変でした。

夜道を歩いているとダイヤモンドダストが月明かりにきらきらと輝き、寒さを忘れて家路についたものです。とにかく星がきれいで、満天の星を堪能しました。

 

ちなみにトロッシンゲンは考古学の分野でも名前を残し、町から恐竜の化石が2体出ています。

ドイツの家はセントラルヒーティング進んでいて、地下にはボイラー室があります。家を建てるときに地面から出てきた一番大きなアンモナイトを玄関に掲げている家もあります。

また町はずれには隕石の落ちた場所もあります。

他には何もありませんが、私にとってはとてもロマンチックな町です。

 

和谷泰扶(クロマチックハーモニカ)

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