魅力あふれる街仙台

2015.08.01| 原田哲男

外でいくら蝉が鳴いていてもクーラーをつければ部屋は別世界!

ロシアの寒さとはいかないまでも夏のドイツくらいの涼しさの中で快適に練習できます。

3日目

写真は部屋から見える夕焼け。 刻々と変わる色を見ながら練習していると真っ暗になってもまだ電気をつけるのが惜しい気がして暗い中で弾いていることもあります。

 

電気を使って快適に過ごす恩恵を受けながらも、一方で自然を十分に感じながら生活できることは幸せだと思います。

そういえば、仙台の新しい地下鉄東西線の真上、青葉通りはこれまでのけやき並木を残し、

しかも歩道を以前より広げて、歩く人にとってより快適な通りになると福岡でも報じられていました。

仙台の街が便利に整備されながらもかつ自然を感じることのできる魅力ある都市になっていくことがとても羨ましいです。

地下鉄に乗ってコンサート会場へ、台原森林公園でお弁当を食べて、コンサートを聴く、終わったら国分町で飲む。

皆さんせんくら2015を存分にお楽しみください。

 

原田哲男

懐かしい仙台

2015.07.31| 原田哲男

暑い日が続きます。今日の予報を見ると福岡の最高気温33度、仙台は34度!と夏の暑さはもう北も南も同じなのですね。

時々福岡の方に「仙台の夏は涼しかったでしょう?」と言われることがあります。

そう言われれば・・・、なんとなく涼しかったような気もしてきます。

そう思わせるのは、仙台特有の空気の質と街の雰囲気、そして薫りかもしれません。
仙台を訪れるたびにこの街でしか感じることのできない爽やかな気分を味わいます。

今では福岡にも仙台の牛タン屋さんがあって、石巻のお酒が並んでいて、懐かしい味は遠く離れても楽しむことができますが、懐かしい空気だけは仙台に行かないことには。

10月に仙台の空気を吸ったら懐かしさとともにまた何か新しいエネルギーが湧いてくる気がします。

写真は自宅庭の木で鳴いている蝉 はたして福岡で油蝉の鳴き声を聴きながら練習したラフマニノフの音はいかに…

写真は自宅庭の木で鳴いている蝉
はたして福岡で油蝉の鳴き声を聴きながら練習したラフマニノフの音はいかに…

 

原田哲男

セレーノ弦楽四重奏団

2015.07.30| 原田哲男

みなさんこんにちは。

今日から3日間チェロの原田哲男がせんくらブログを担当させていただきます。

今回で10年目を迎えるせんくら、第1回目に参加させていただいたあの時がもう10年も前かと、改めて時間の経過の速さを感じています。

当初はプログラミングもできるだけクラシック音楽になじみのない方にもわかりやすく親しみやすい選曲でと言われていたのですが、そのうちに演奏者が弾きたいと思う曲を自由に…と、それを真に受けてセレーノ弦楽四重奏団ではショスタコーヴィチの2番、コダーイなど、実は私も聴いたことがなかったような曲を遠慮なく取り上げてきました。

クラシックになじみのない方へどころか室内楽ファンにも「え?…」のプログラミング。

そんな暴れん坊の時期を乗り越えて今年はグリーグの四重奏曲、北欧らしい清らかな空気、厳しい寒さに耐える激情、民族の明るい踊りなど、その土地を思わせる魅力があふれる曲を選曲しました。
仙台の皆様にもきっと喜んでいただける曲だと思います。

8月10、11日はセレーノ3年ぶりのリハーサル、久しぶりに集うメンバーがそれぞれどのような音を響かせるのか、楽しみです。

写真はグリーグのチェロパート譜。チェロケースに入れていたらエンドピンに当たっていたようで穴が…。 4人ではまだ1音も出していないのに楽譜だけはすでに10年選手の貫録です。

写真はグリーグのチェロパート譜。チェロケースに入れていたらエンドピンに当たっていたようで穴が…。 4人ではまだ1音も出していないのに楽譜だけはすでに10年選手の貫録です。

 

原田哲男

晴天祈願 

2012.09.27| 原田哲男

いよいよ今週末せんくら開催と迫りました。
たしかに数日前、ブログを書いたときには秋の訪れを感じる気持ちの良い晴天が続いていたのですが・・・、
昨日今日になって仙台のお天気は下り坂に。

まさか週末まで回復しなければ、ブログにお天気のことを書いたのが裏目に出たようで気になり始めました。

ところで、私たちが弾いている弦楽器はそのコンディションが、湿度と温度に大きな影響をうけることはよく知られていることと思います。
今私が住んでいる家も、もともと田んぼだったところを造成した場所にあるため、湿度70%は当たり前。
時には80%を超えることも(今日は82%)。
そういう時には、除湿機をかけた部屋に楽器を30分置いておくだけで湿気が抜けて良い、という話を楽器屋さんから聞いたことがあります。

それとは逆に、ドイツにいたときは、冬のあまりの乾燥から楽器の割れを防ぐために、お湯を張ったお風呂場に短時間楽器を置いておけと、全く真逆の管理法。どちらも結構な荒業だと思います。

いずれにしても、楽器の鳴りがよければ私たち演奏者はご機嫌に、楽器が鳴ってくれないと文字通り心が曇ったような状態で本番に臨まなければならないこともあります。
もちろんそうはいっても、当日楽器が思うように鳴らなくて慌てたりしないように、事前にバッチリ練習しているので(おそらく)、せんくら期間中天気が悪かったとしてもご安心ください。

という訳で、無い知恵を振り絞ってようやく3日間のブログを書き終えることができました。
お読みくださった皆様ありがとうございました。
せんくら会場でお待ちしております。

写真は本日の気温と湿度を証拠として。
お風呂場に置いて捏造したわけではありませんので、念のため。
原田哲男(チェロ)

 

仙台といえば・・・「杜の都」「青葉城恋唄」 

2012.09.26| 原田哲男

九州育ちの私が、仙台に来るまで抱いていたごくわずかなイメージです。
もちろんこの二つはその単語だけで仙台の魅力を、いわば憧れを持つような気持ちとともに想像することが出来ますが、体感してみないと分からない本当の仙台の良さは、食べ物のこと、環境のことなど、まさに生きていくのに大切なこと全般にわたります。

そして、音楽に携わっている私たちにとっては、このせんくらのほか、仙台国際音楽コンクールなどを街をあげて開催している「楽都仙台」で活動できることがいかに幸せかということを日々実感せずに居られません。

ちょうどオーケストラに入団した頃、先輩団員に言われた言葉が今でも記憶に残っています。
「ヨーロッパのどのような小さな街にもオーケストラがあって、そこで長く活動を続けるベテランの楽員は街の人たちから親しまれ、尊敬されている。」クラシック音楽はよく、敷居が高く近寄りがたいなどと言われることがありますが、仙台には彼の言葉のように、オーケストラに親しみ、その存在を街の誇りと思ってくれるような雰囲気があるような気がします。

せんくらでは、私のようなオーケストラのメンバーにも、また地元の演奏家にも多くの機会を与えてくださっていて、そのことが聴き手と演奏者をより近づける役割を果たしているのではないかと思います。
まさに街をあげての「楽都仙台」で親しみやすい〈敷居の低い?〉コンサートの数々を十分にお楽しみください。

写真はせんくら2011での仙台フィル公演です。
原田哲男(チェロ)

こんにちは 

2012.09.25| 原田哲男

せんくらブログをご覧の皆様こんにちは。
今週のブログを担当させて頂きます、チェロの原田哲男です。
よろしくお願いします。

今年は例年に増して暑く長い夏だったような気がしますが、「仙台クラシックフェスティバル2012まで1週間と迫った今、仙台にようやく秋の兆しが感じられるようになりました。
振り返れば、これまで6回のせんくらは、いつもいつも気持ちよい秋晴れに恵まれたなか開催されたという印象が残っています。

新緑の季節とこれから迎える秋が仙台の一番良い季節でしょう。
宮城県外からいらっしゃる皆様には、音楽とともに仙台の街の魅力を十分に体感して頂けるのではないかと思います。

写真は2010年秋の仙台定禅寺通りです。
原田哲男(チェロ)

2009.08.08| 原田哲男

今日でブログ担当最終日です。

昨日までの3日間は予め前日までに書いて提出していたのですが、最後は気が緩んで(?)本日分を焦って今朝書いています。おかげで昨晩見たのは、10メートルくらいに積み上げられた本(ブロック?)の上をぐらぐらさせながら歩いているなんとも居心地の悪い夢。そしてやっとの思いで地上に降りて向かった先は・・オーケストラの練習会場。曲は某日本人作曲家による(何故か)カンタータ新作。オーケストラの練習は始まっているのに自分の席だけぽっかり、そして自分のチェロがまた遠く向こう側の山積みの本の上にぐらぐら揺れている。こういった夢です。

ブログの事が余程気になっていたのでしょうか。やはり昨日のうちに書いておけば良かった。でもこうして夢の話で無事(?)最終日のブログを埋める事が出来たので、ぎりぎりまで待った甲斐もあったのかも。

ちなみに今日はこれから明日本番のオーケストラリハーサルですが、こちらの準備のほうは万端です。

それでは、せんくらの会場で皆様にお目にかかれる事を楽しみにしています。
原田哲男(チェロ)

 

練習あるのみ!

2009.08.07| 原田哲男

今年のソロ公演では、バッハの無伴奏チェロ組曲第3番、ベートーヴェンのソナタ第3番を弾きます。どちらもチェロのための作品の中では最も有名な曲として知られ、私自身も学生の頃から時期を置いて何度も取り上げてきた作品です。
しかしながら、10年も仙台にいてコンサートでベートーヴェンの3番を弾いたのはわずか1回のみ。

バッハの3番はサロンコンサートで2回ほどでしょうか。いずれももう既に数年前のことなので、今回改めて練習しなおして弾いてみたい!と思い、チェロレパートリーの定番を2曲も並べてしまいました。

そして練習を始めてみると・・・嬉しい事に以前書きこんだフレージングやボウイング、指使いを見て、「どうしてこんなこと書きこんだのだろう?今なら違うやり方で弾きたい」というところがいくつも見つかっています。

ひとつのパッセージについて何を目的として練習をしているのかも以前弾いた時とは全く違う事にも気付きます。
こんなえらそうな事を書いて、果たして秋の本番がうまく行くのか心配でもありますが、音楽が好きで取り組んでいる以上、練習の内容にまずは自己満足しながらのほうが明るい結果に辿り着けるかとも思い、バカを承知で公表しています。

8月6日は広島の原爆記念日。将来に希望を持ちながらもその途中で命を落とされた方々のことを思うと、今、安心してやりたい事に何年にも渡って取り組める自分はなんと幸せかと思います。 出来ればせんくら本番でも皆様と幸せな時間を共有できるよう・・それには今練習ですね。
原田哲男(チェロ)

音の深さ

2009.08.06| 原田哲男

8月4日はせんくらのプレイベント「気軽にクラシック!Vol.4」本番でした。

オールモーツァルト、1時間のプログラムを2回。どちらもほぼ満席! 司会による解説やソリストへのインタビューなどもあったせいか客席からはまさに「気軽に」音楽を楽しんでいる雰囲気が伝わってきて、弾いているこちらも楽しめました。

ソプラノのソリストとして臼木あいさんが出演されましたが、その素晴らしい声に魅了されました。透明感がありながら艶やかで、まさにビロードのような?高級感がある。
この方の声で「フィガロの結婚」のスザンナ、「ドン・ジョバンニ」のゼルリ-ナを聴きたい、いや一緒に演奏したいなーと。家に帰って練習。

弦楽器もうまくいくと上質な人の声のような音が出せるときがあります。今日聴いた声とうまく溶けこむ音色を目指したいです。

秋のせんくらでも仙台フィルはさまざまな楽器のソリストを迎えてのコンサートを受け持っています。彼らの紡ぎ出す音にインスピレーションを受けてこちら側の音楽も豊かになる。オーケストラに勤めているからこそ得られる刺激が今からとても楽しみです。
原田哲男(チェロ)

 

音楽との出会い

2009.08.05| 原田哲男

せんくらブログをご覧の皆様こんにちは。 仙台フィルでチェロを弾いています、原田哲男です。
今日から4日間ブログを担当させていただきます。 よろしくお願いいたします。

2006年に始まったせんくらも今年で4回目。仙台の秋のイベントとしてすっかり定着したのではないでしょうか。我々オーケストラは日頃音楽を通して、仙台の人達にリラックスしていただいたり、元気を出してもらったりと、仙台の街が活気付く手伝いが出来ればと思いながら演奏活動をしていますが、一般に言われがちな堅苦しいクラシックコンサートのイメージを変えるせんくらのようなイベントが続けて催され、新たなクラシックファンが増えているというのは大変ありがたい事です。

私自身は10歳からチェロを始め、クラシックの名曲を知るにしたがって演奏家になりたいと思うようになり人生が一変しました。
今現在でも新しく出会う曲は数多くありますが、好きなメロディが増えることで人生が更に豊かになることを実感しています。

最近ではオペラ。2時間から4時間はかかる作品のすべてを理解するということはありませんが、その中にほんの数分でも美しいアリアがあれば、それで充分そのオペラを好きだと言う事が出来ると思うのです(作曲家には申し訳ないけれど)。

この秋のせんくらで新しいメロディに出会って、(人生が変わるほどでなくても)クラシック音楽を好きになって下さる方が多くいらっしゃれば何よりです。

原田哲男(チェロ)

原田哲男(7)

2008.06.07| 原田哲男

今日で僕のブログも最終回となりました。Eメールであっという間に連絡がつく時代なので便利になりました。でもその半面(時代とともに)機械に追われて私たちは自らをますます忙しくし、新しい技術を使いこなさなければならない状況においているのでしょうけれど。その点弦楽器の演奏というのは昔からそうたいして変わりません。弦と胴体を震わせていい音がすれば良い。 ただ・・その簡単そうなことがなかなかうまくいきません。
今回の留学期間でその原始的なことがほんの少しでも進歩していればいいなと思っています。

せんくら会場で皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

原田哲男(6)

2008.06.06| 原田哲男

ライプチヒに居る今のうちに、とコンサートやオペラに足繁く通っています。
ドレスデン、ベルリンのオペラなど伝統のある会場でも、集まってくる観客の服装は実に様々。タキシードとイブニングドレスのカップルも居れば、ジーンズにセーターといった若者まで、誰もがこの一晩の催しを自分なりに楽しもうとしているのが分かります。つまり、オペラ鑑賞を昔ながらの社交の場としてお上品な?会話、会場の雰囲気、夕食はリッチに、タキシードで背筋を伸ばしたりして非日常を最高に演出したいか、それとも学校帰りに友達とオペラを立ち席で聴いてその後居酒屋で飲むか・・ といった違う楽しみ方どれもが認められているのだと思います。
(ここに書いたのはあくまでも僕個人が見た範囲内で、プレミエ(新演出)公演、特別なガラコンサート、それからもしかしたら土地によっては服装にも厳しいかも知れません。年配の方はやはりしっかりとした格好の方が多い)
またチケットが2000円くらいから2万円など、設定が広いのも広い客層が集まる理由でしょう。 いずれにしてもクラシックを聴くことへの感覚が多様だと感じます。

せんくらには、本格的なコンサートホールからオープンなスペースまでいろいろな雰囲気のコンサートが用意されているのが(しかも安い)魅力ですね。是非自分なりの楽しみを味わいにお出かけいただけたらと思います。

原田哲男(5)

2008.06.05| 原田哲男

ヨーロッパに留学すると言ったら、オケのとある女性団員(その方は海外生活も長い)に「あっちの男性はとっても紳士的なの。レディーファーストなんかもちゃんとしてるんだから! 原田君もしっかり学んできてくださいね!」と妙な課題を言い渡されてしまいました。

さて、こちらに着いて街を歩いていると・・確かにあるある! よいマナーが。

でもそれは男性が女性に対してだけではないようです。人が人に対してというか、道を譲る、ドアを押さえて待つ、困っているようならすぐに手を貸すといったような行為がさりげなく普通に行われているのに気付きます。 日本であればやり過ぎは返って相手に警戒されかねないでしょう。でもそれは日本とヨーロッパの土地環境や歴史の違いに因るところが大きいので、一概にどちらが良いとも言えません。

問題の(?)レディーファーストに関しては、ドイツ語の先生いわく「最近若い人の間ではそれも減りつつある」とのこと。「それよりも、日本では電車やバスでお年寄りに席を譲らないとどこかで読んだけどどうして? 他人に親切にするという習慣はないの?」と逆に聞かれてしまいました。 「それには日本人ならではのメンタリティーがあって・・」と、微妙な気持ちをドイツ語で答えることが出来ればよかったのですが。

というわけで、くだんの同僚に「留学の成果」を披露できるかどうかは自信がありません。

原田哲男(4)

2008.06.04| 原田哲男

昨年9月から一年間の予定でドイツのライプチヒに留学しています。
出発前の引越しにはバタバタしました。 この機会に読み直そうと文庫本をいくつか荷物にも詰めましたが、最近その中になつかしいものが挟んであるのを発見してびっくりしました。 それは1989年(大学1年)の日付の、とある著名日本人チェリストのリサイタルチケットだったのですが、失礼ながらそのコンサートに行ったことを全く覚えていません。
しかも御招待の印が・・ 大学1年のその時期にどういう理由で誰から券をいただいたのか? 思い出せない分かえってその半券を簡単には捨てられない気になりました。大事に飾ることはなくてもせめて同じ本に挟んで日本に持って帰ろう、と。そしてブッ○ ○○に売るようなことはやめておこう、と。

もともと何かを記念に取っておいたり、集めたりというほうではないのですが、この件があって、やはり紙などの形で残すものも良いなと思いました。このブログを含め、今はパソコンの中に何から何までもが詰まっていて、思いついたら簡単に取り出せますが・・もし20年後に今を振り返るとしたら、やはり手に取れる紙のほうがより懐かしく思い出せるような気がするのです。(行ったことを覚えていなければ元も子もありませんが)
せんくらで例を挙げるとしたら、せんくら2006期間中のガイドブックは街やレストラン、演奏者の情報など楽しい内容が盛りだくさんだったような覚えがあります。そのガイドブックはきっと将来誰かが感慨をもって見直すのではないかと思います。
因みにドイツでは各オーケストラとも随分と立派な年間冊子を作っていて、その代わりコンサートのチラシというものはほとんど見かけません。

原田哲男(3)

2008.06.03| 原田哲男

今年のソロの公演では、ドイツの作曲家の曲ばかりを選びました。
クラシック音楽とひとくくりに言っても、国や時代が変われば曲の骨格から色合いまでずいぶん違います。その中にあって古典からロマン派のドイツ、オーストリアの作品は最も重要な中心に位置しているといえるでしょう。いつの時代、どの場所でも人の心を動かしてきたそれらの曲に取り組めることは大きな喜びです。

ベートーベン、メンデルスゾーン、ブラームスはまた一人一人が異なった境遇で生き、それゆえに個性的な人間だったと思います。4つの作品それぞれの持つ魅力を表現できればと思います。

原田哲男(2)

2008.06.02| 原田哲男

今年のせんくら、オーケストラの公演で私個人が特に楽しみにしているのは、チャイコフスキー作曲の序曲1812年(公演番号38)です。
曲の出だしは厳かなチェロのアンサンブル、ドラマティックに曲が盛り上がって、凱旋の喜びを思わせるクライマックスではオーケストラの強奏とともに大砲が鳴り響く。子供の頃からの憧れの曲でもありました。
ただこの曲、祝祭的な雰囲気の曲なので他の曲とのバランスが難しいのでしょう。定期公演などで取り上げられることはあまりありません。せんくらだからこそ聴ける(弾ける)曲としてお客様、演奏者がお互いに楽しめると思います。

原田哲男(1)

2008.06.01| 原田哲男

みなさんこんにちは。チェロの原田哲男です。

今秋のせんくらでは2006年同様にオーケストラと四重奏、ソロ、四季といった多くの公演に出演させていただきます。2年間でどれだけ演奏が成長したか、せんくらのお客様に時間を置いて改めて聴いていただけることは嬉しくもあり、また身の引き締まる思いもします。
そしてこのブログ・・今年は早々と順番が廻ってきました。前回は7日中4回を人に頼み込んで書いてもらって何とか切り抜けましたが、二度同じ手はさすがに・・・今年は7回分きっちり書かせていただきます。「あまり長くなく」というありがたい指示をせんくら事務局からいただいているので、今日はこの辺で。

2006年08月12日

2006.08.12| 原田哲男

今年4月、仙台市中心部にある日本庭園の古い茶室でチェロを弾く機会がありました。

戸や障子をすべて開け放った和室から庭のお客さまへ向かってのコンサートは、外の空気に楽器がさらされる、救急車のバンダ付き(バンダとは、遠くから音が聞こえる効果をねらって舞台裏などで演奏する事です)等など、普段依頼されるコンサートの常識とはかけ離れたものでした。それでも、気持ちの良い春の風を感じながら音楽を聴くことに、お客さまは喜ばれていたように思います。

外で弾く事、PAを使う事は依頼を受けた時には正直不本意でしたが、庭に立つお客さま方の笑顔を見て、「こういった音楽の聴き方も、演奏者が思っている以上に求められているんだな」と感じました。

【せんくら】の会場は日本庭園ではないけれど・・ 2時間黙って難しい音楽を聴くだけがクラシックの決まりではないという事を、演奏者も聴衆も共に楽しめる3日間になると期待しています。

仙台フィルハーモニー管弦楽団 http://www.sendaiphil.jp/

原田哲男(チェロ)

2006年08月11日

2006.08.11| 原田哲男

すっかり他人に頼る事が定着してしまった僕のブログ、他の出演者は皆さんご自分で書かれているのに(伝田君以外)・・すみません。決して、仙台フィルが他人任せの集団というわけではありませんので。

さて、今日は東北電力で広報、地域交流を担当されている松本真理さんにお願いしました。仙台フィルは、年に数回、東北電力の主催コンサートとして、東北6県と新潟県の「名曲の夕べ」「親子コンサート」のシリーズに出演させて戴いております。それぞれのコンサートがその街の人たちにとって素敵な思い出となるよう、松本さん達スタッフが丁寧に準備をされていることは、コンサートの会場に着くと我々演奏者にもすぐにわかります。今回の【せんくら】を支える仙台市市民文化事業団にも同じ事が言えます。演奏以外の事を信頼できるスタッフに任せる事が出来る。とても有難いものです。

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はじめまして。松本真理と申します。よろしくお願いいたします。

仕事で、クラシックコンサート「名曲の夕べ」や、小中学校へ出向いて開催する「スクールコンサート」などを担当しており、仙台フィルさんとご一緒させていただいております。原田さんともそんなご縁で、今回のお話を頂きました。

音楽のお話、といっても、小学校の時に吹奏楽団でパーカッションを,中・高でフルートを担当していたものの、クラシックに精通しているわけでもない私が、このブログを書かせていただくのは役者不足かも・・・と思ったのですが、素人目線でいくつかの極私的エピソードを紹介させていただこうと思います。

クラシックに関する最も古い記憶は、幼い頃の日曜日の朝です。寝坊している父と兄をよそに、母と私とで遅めの朝食を頂くことがありました。そんな時に決まって流れていたのがクラシックでした。かかっていたのはバッハやヴィヴァルディ、モーツァルトなどが多かったように思います。まだ少しひんやりとした朝の、トーストと紅茶とクラシック。私にとって幸せな記憶の一つです。

小学生の頃,学校に仙台フィル(その頃は宮城フィルだったかも・・・)の方が来て,演奏してくださったことがありました。今担当している「スクールコンサート」に良く似た文化行事です。吹奏楽っ子にとっては,プロの演奏は憧れそのもの。自分が奏でる音とは全く違う、深味があるのに雑味がない、丸く透き通った音色にすっかり魅了されてしまいました。コンサートが終わってからも,みんなで奏者の方の後にくっついていって大騒ぎ・・・。あの時の渡り廊下の様子と,はにかんだような奏者の方の笑顔をありありと思い出します。

確か中学生の頃でした。音楽室の壁にも肖像写真が飾られている高名なフルート奏者、オーレル・ニコレさんが県民会館でコンサートをされるということで、友人が誘ってくれました。憧れのソリストの演奏を生で聴ける喜び。習いたての英語で手紙を書き、日本的な花をと濃紫のアイリスの花を買って行ったのですが、当時から要領の悪い私は本人に渡せず・・・。お客さまがみんな帰った会場でうろうろしていたところ、舞台を片付けていた係員の方が事情を聞いてくださり、「本人に渡してあげる」と言って預かってくださいました。その後、しばらくして、英語で書かれた手紙が私の元に届きました。差出人は、なんとオーレル・ニコレさんご自身!本当にびっくりしました。今でもその嬉しさを思い出します。

感激した私はその後、本気でフルートの練習に打ち込み、仙台フィルのジュニアオーケストラのオーディションに挑みました。・・・ところがあっさり落選。自らの才能の無さと現実の厳しさを思い知らされたのでした。

そんな私が十数年たった今,仙台フィルさんとご一緒に、「スクールコンサート」や「名曲の夕べ」を開催しているのですから、不思議ですよね。

コンサート会場に行くと,「あの日の自分」がどこかにいるような,この中の一人がまた十数年後,この仕事をしているかもしれない・・・という不思議な感慨があります。コンサートが終わって、頬を上気させて帰ってゆく子どもたちを見送るたび、心の中で「この感動を心のどこかに刻んで欲しい」、と祈らずにはいられません。「せんくら」も、子どもたちの心に感動の明かりを灯す、そんな機会になればいいな、と思います。

最後に、八木重吉さんの詩「素朴な琴」をご紹介します。

この明るさのなかへ
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに耐えかねて
琴はしずかに鳴りいだすだろう

音楽は,目に見えないけれどいつも身の回りにあって,そして人のからだや楽器と、ある瞬間不意に共鳴し、「美しさに耐えかねて」溢れ出すものなのではないでしょうか。

今年の仙台の秋が「せんくら」を通じて、美しさ溢れる秋になりますように・・・。

東北電力㈱広報・地域交流部 松本真理

仙台フィルハーモニー管弦楽団 http://www.sendaiphil.jp/

2006年08月10日

2006.08.10| 原田哲男

そろそろ涙も枯れましたが、今日泣いて(?)お願いしたのは、仙台フィルに今年2月からヴァイオリン奏者として加わった、近田朋之さんです。

ブログ初日に「仙台フィルには全国各地からのメンバーが・・・」と書いたところ、「オーケストラのメンバー、一人一人の事を知る機会がないから残念」という声が聞こえた(天の声)ので、それでは、と、新入団員の近田さんに「自分の事を何か書いて」とお願いしました。

「音楽大学を出ていないとオーケストラには入れないの?」と聞かれる事がありますが、そんなことはありません。ちなみに彼は東京理科大学、埼玉県の出身だそうです。

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はじめまして、2006年2月入団、仙台フィルハーモニー管弦楽団ヴァイオリン奏者の近田朋之です。

僕の経歴はちょっと変わっているので、今日はそのことを大雑把ではありますが書きたいと思います。

僕がヴァイオリンを始めたのは3歳で、気がついたら父にやらされてました。休日は父のレッスンだったので、休日が嫌いでした。その後ヴァイオリンは弾き続けていましたが、つぶしが利くとの理由で、普通高校に進みました。

高校の時あまり練習せず、ヴァイオリンで何が何でも食べていきたいとはあまり思わなかったので、普通大学に行こうと決心したのは、高1の学生音楽コンクールが終わった時でした。一年浪人した後、東京理科大学基礎工学部に入学しました。ここの学部はちょっと変わっていて、1年の時は長万部キャンパスで寮生活なのですが、教室とは別にエソール会館という多目的施設があり、僕は、2年から学生オーケストラに入りコンマスをやりソロを弾くことを目標にして、エソール会館で毎晩ヴァイオリンをさらってました。

2年からは関東に帰ってきて、予定通り管弦楽団に入りました。自分は余裕でコンマスになれるだろうと思ってましたが、アンサンブルをしながら先輩に怒られたり、色々大変でした。しかし4年にもなる頃にはオーケストラがとても好きになり、また、ヴァイオリンが生涯自分になくてはならないものではないか、と感じるようになりました。

推薦で大学院に進んだ年の6月、もしも合格したら運命だというつもりでオーディションを受けました。 1次審査、とても緊張し絶対無理だと思ってたのに、自分が残っているのが本当に信じられなかったです。

仙台フィルの方々には、このような僕を温かく迎え入れていただき本当に感謝しています。仙台フィルの方々は、皆がより良い仕事ができるように、周りに対してとても思いやりがある方ばかりで、感謝していると同時に、頑張らなくてはいけないと思っています。

長々と失礼致しました。

このようなフェスティバルが開かれることをとても嬉しく思っています。これからも止まることなく精進しつつ頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

仙台フィルハーモニー管弦楽団ヴァイオリン奏者 近田朋之(ちかた・ともゆき)

仙台フィルハーモニー管弦楽団 http://www.sendaiphil.jp/

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