10月3日、せんくらで会いましょう!!  

2010.06.27| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

前述のようにエンタテイナーなわけですから、私たちは何でもこなさなければいけません。ウェストサイドストーリーの楽譜にはクラシック音楽では決して出会うことのない不可欠なテクニックが出てきます。ところが私はいくらやってもそれができない。スカッという音だけ。 そう・・・・それは、指をぱちんと鳴らすテクニックです!!

そのあたりのことは彼に説明して貰うと・・・
Je lui ai donc donné quelques cours pour cela…comment faire claquer ses doigts! Elle a très vite appris.Elle l’a tellement bien maîtrisé que, désormais, elle peut même faire claquer ses doigts pour me faire venir à table…
<訳:彼女に何度かそのテクニックのレッスンをしました。彼女はすぐにマスターしたのですが、あまりにもマスターしすぎて、今後このパチンひとつで僕を食卓に呼べるぐらいです・・・>

こら!

C’est tout le film qu’on revoit dans les Danses Symphoniques que nous vous proposons, du Mambo endiablé de la scène du bal (il faut que vous appreniez à crier “Mam-bo” au bon moment!), au “cha-cha-cha” léger que danse Maria dans sa chambre, du poétique “somewhere” à la Rumba de la mort. C’est une version qu’on a peu l’occasion d’écouter en “live” et c’est bien dommage. Puisque je suis “entertainer”, croyez mon boniment, c’est LE concert à ne pas rater!

<訳:さて、今回演奏させていただくシンフォニックダンスでは、舞踏シーンの狂ったように激しい“マンボー”(みなさん、適時にマンボー!!!と叫ぶことができるよう勉強しておいてくださいね!)から、マリアが自分の部屋で踊る軽い“チャチャチャ”まで、また詩的な“Somewhere(きっとどこかに)”から死のルンバまで、映画すべてにもう一度出会えます。“ライブ”で聴くことのできる非常に稀なバージョンです。
私たちが“エンタテイナー”である以上、私の“口上”を信じてください、絶対に逃してはならないコンサートですぞ!>
村田理夏子、Pascal Devoyonパスカル・ドゥヴァイヨン

 

私がまだ小さかった頃  

2010.06.26| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

Quand j’étais encore petit garçon, au siècle dernier (non cela ne fait pas 100 ans…) les sorties étaient rares. Aussi chacun des concerts, chacune des pièces de théâtre, chacun des films que j’ai pu visiter est resté graver dans ma mémoire. Mais parmi tous ces souvenirs, trois sont restés aussi nets que si c’était la semaine dernière. Blanche-Neige parce que la sorcière m’a fait horriblement peur (on était plus sensible à l’horreur dans ce temps-là…ou bien c’est moi?), Richter jouant les Préludes de Debussy Salle Pleyel, la découverte de ces pièces et des possibilités de couleur du piano fut une révélation, et puis le film “West Side Story” film culte de ma jeunesse. On était tous amoureux de Nathalie Wood, mais on a quand même tous pleuré à la mort de Tony! Elevé dans un milieu classique, la musique s’arrêtait pour moi à Mozart et Beethoven. A travers ce film j’ai commencé à aimer cette musique dont le rythme vous empoignait presque violemment et qui me faisait découvrir le monde inconnu du jazz. Depuis ce temps, je reste amoureux de Nathalie Wood et je ne peux pas m’empêcher de regretter que la fin ne permette pas à ce merveilleux couple de vivre heureux en ayant beaucoup d’enfants dans l’East Side…

前世紀、私がまだ小さかった頃(いいえ、100年にはなりませんよ・・・)外出は珍しいことでした。訪れることができたコンサートや劇、映画・・それら一つ一つが今も私の記憶に刻み込まれています。その中でも3つ、まるで先週のことのように特に鮮明に残っているものがあります。白雪姫、なぜって魔法使いが強烈に怖かったからです。(その時代はみな、もっと怖がりだったのです・・それとも僕だけかな?)それから、パリのプレイエルホールで聴いた、リヒテルのドビュッシー前奏曲。これらの作品との出会い、そしてピアノが持つ音色の可能性の発見は、私を目覚めさせました。そして映画<ウエストサイドストーリー>。私の青春時代を代表するカルト映画です。誰もがナタリーウッドに恋しながらも、トニーの死には皆、涙を流しました!クラシックの音楽環境で育ち、音楽は当時の私にとってモーツァルトやベートーベンで止まっていたのです。この映画を通して、激しいほどに私たちの心を鷲掴みにするリズムを持ったこの音楽が好きになり始め、ジャズという未知の世界を発見させてくれたのです。それからというもの、私はナタリーウッドにずっと恋し続け、映画のエンディングであの素晴らしいカップルがたくさんの子供に恵まれてイーストサイドで幸せに生きて行けていたら・・・と残念に思わずにはいられないのでした。
Pascal Devoyon パスカル・ドゥヴァイヨン

集中力?  

2010.06.25| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

私たちの2台ピアノ演奏会に欠かせない事の一つが譜めくりの存在です。彼らのタイミングが私たち演奏家のリズムにとても大切な影響を与えると言っても過言ではありません。それもあり私自身が譜めくりを担当するときはとても緊張して、全然演奏を聴く余裕すらない時もあります。(苦笑)

私はこれまでに2度、パートナーであるパスカル・ドゥヴァイヨンに譜めくりをしてもらったことがあります。それは私が室内楽を演奏していた時の事。音楽が徐々に盛り上がって来ると、何やら横からゴォォォっと地鳴りのような音がするではありませんか。何かと思えば、彼が

“むぅぅぅぅぅっ”

と唸り声をあげているのでした! 息は荒く体は揺れ、どうみても舞台上で一番目立っているのが彼という状態・・・。彼は自分が演奏する時、最初の音が始まった瞬間からたぐいまれなる集中力を発揮し音楽に没頭するのですが、なんと譜めくりでもその才能(?!)を発揮してしまうのです。

演奏会が終わってから、あのぉ、もう少し静かに座っててほしいんだけど・・・と告げると、唸り声をあげた事に全然気づいていなかった様子。

2度目の演奏会では少し反省したのか・・・今度はまるで

“地蔵”。

微動だにせず。こうなると、それはそれで

息ぐらい吸っていいんだから・・・

と気になって仕方がありません。とても両極端な彼でした。
譜めくりのみなさん、今年もよろしくお願いします!
村田理夏子

あの頃に返って・・・。

2010.06.24| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

“大きな古時計”という歌はみなさんご存知でしょう。大きなのっぽの古時計・・・と始まり、お爺さんと共に歩んできて、今は時を刻まなくなってしまった時計を歌うもの。全てを見てきた時計・・・。シンプルな詩に秘められた思いが、何とも心を打ちます。

私事ですが、つい先日ある友人たちと30年ぶりぐらいとなる再会を果たしました。まだ本当に幼かった頃、音楽教室で一緒に勉強(子供時分の私には遊びの気分だったかもしれません。)してきた仲間と先生です。久々に会った瞬間、あまりのブランクに一瞬の戸惑いがあったものの、今も残るあの面影に出会い、一気に懐かしい昔に戻りました。それぞれが、それぞれの思いを秘め、それぞれの道を歩んで来たことを実感し、その事への言葉にならない感動と、今の自分の音楽人生があるのはこの時が始まりだったんだな・・というあふれんばかりの感謝の気持ちがいりまじった、何とも言えない感覚を受けました。

情報にあふれ、何もかもが忙しく過ぎて行く世の中で、ふと足を止めて童心に返ることすらなく、ひたむきに進んできた気がします。

音楽は、時を超えて私たちの心を満たしてくれます。今回お届けする作品の中に、ラヴェルのマメールロワという作品があります。これはマザーグースのこと。Ravel自身が知り合いの子供のために書いたというこの作品には一寸法師、美女と野獣、眠れる森の美女・・・そんなみなさんが耳にした事のある童話がちりばめられています。

みなさん、ちょっとひととき時計を止めてRavelと共にあの頃に戻ってみませんか?
村田理夏子

あっぱれ音楽家?!  

2010.06.23| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

Sur mon iPhone j’ai un programme magnifique, un vrai dictionnaire qui donne les définitions de beaucoup de mots de la langue française avec des synonymes pour chaque mot, les conjugaisons des verbes, car il n’y a pas que pour les étrangers qu’elles sont difficiles, et même des citations célèbres comportant ces mots. Certain de trouver des réponses à toutes mes questions, je suis allé au mot “art”. Alors, c’est quoi ce mot mystérieux “art”, me demandai-je curieux. Une aptitude à faire quelque chose…mon amour propre commençait à souffrir! Les artistes ne sont donc pas spéciaux? Voyons “artiste” : personne qui interprète une oeuvre musicale, théâtrale ou cinématographique…bon, mais toujours rien sur la vie intérieure de l’artiste. Je suis donc allé directement à “musicien”…personne qui joue ou interprète de la musique! Enfin c’était mieux! Tout impatient je lis la suite : exemple, “musicien qui joue dans un bar”!!! …la citation de Stendhal m’a achevé : “il avait 200 gardes, des serviteurs, des chapelains et…des musiciens”. Il faut bien admettre que les musiciens avaient la dernière place, celle des clowns?! Mais c’est vrai que sur mon Visa, indispensable pour travailler au Japon, il est marqué “entertainer” (je vous jure!). Je vous invite donc à venir vous divertir à notre humble spectacle et nous dirons aux gardes de vous laisser passer!

私はiPhoneに素晴らしいプログラムを入れています。それは様々なフランス語の単語の定義が載っている本物の辞書です。それぞれに類義語や動詞の活用が付いていて(動詞の活用が難しいと感じるのは外国人だけではないんですよ)更にはその言葉を含んだ有名な文章の引用すら書いてあるのです。

私の疑問に全て答えてくれると確信して、”芸術”という言葉を調べてみました。この神秘的な”芸術”という言葉はいったい何なのか、好奇心をかきたてられたのです。

<ある事をするのに向いていること>とある。・・・僕のプライドが傷つき始めました!芸術家というのは、つまりそんなに特別ではないと・・・?”芸術家”という言葉をみてみましょう:<音楽作品や演劇あるいは映画作品を演じる人>・・・うーん、やはり芸術家の確信にせまるような記述はありません。今度は、ダイレクトに “音楽家”の項目に行ってみました。<音楽を演奏したり解釈したりする人>とあります!今回は良さそうだぞ!私は待ちきれず先に目を進めました。すると:<例えばバーで演奏する音楽家>!!!

Stendhal(著名な文学者)の言葉の引用が私にとどめを刺しました:<彼は200人の衛兵と召使いたち、司祭、そして・・・音楽家を率いていました。>音楽家が最後に位置していたということは認めなければいけません・・・道化役者のポジション?! 確かに、私が日本に入国する時に欠かせない就労ビザには、職種”エンタテイナー”と書かれています(本当ですって!!)という訳で、みなさんを私たちの些細な“演芸”にお招きさせていただきます。衛兵たちに道を開けるよう伝えますよ!
Pascal Devoyon パスカル・ドゥヴァイヨン

Bleu, bleu, bleu?  

2010.06.22| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

Bleu, bleu, bleu? Non ce n’est pas le drapeau français, ni la mer que nous avons déjà joué l’an dernier. En fait ce n’est pas bleu, c’est blue avec un léger accent New Yorkais qu’il faut dire! Le blue du blues, le blue de la fameuse rhapsodie de Gerschwin. Encore une de ces pièces que tout le monde connait, mais qu’on a toujours envie de réentendre avec son jazz tour à tour mélancolique ou fatigué, joyeux ou entraînant, drôle ou moqueur. La version à quatre mains que nous vous présenterons est superbement réalisée et retransmet fidèlement les moindres nuances de la partition originale. Il ne vous reste plus qu’à venir avec votre whisky (non fourni par la Direction) et tout sera prêt pour jouir des accords sensuels de la musique et vous replonger dans un jazz-club début XXème siècle.

Bleu, bleu, bleu?いいえ、フランスの国旗ではありませんよ。昨年演奏した”海”でもありません。(*bleuはフランス語で”青”という意味)実は”bleu”ではなく、軽いニューヨークなまりで発音した”blue”です!ブルースのブルー、あの有名なガーシュインのラプソディーの”blue”です。 憂いや疲労感、楽しさや陽気さ、滑稽さあるいは嘲笑が代わる代わる現れる彼のジャズは、 これまた誰もが知っているのに何度でも聴きたくなる作品の一つです。演奏させていただく連弾バージョンは、オリジナル譜のどんな小さなニュアンスをも忠実に再現し素晴らしく体現されています。あとは皆さんがウイスキー片手に(ディレクターからの提供はありませんよ)いらしていただければ、音楽の官能的な和音を味わい、20世紀初頭のジャズクラブに浸る準備はすべて完了です!
Pascal Devoyon パスカル・ドゥヴァイヨン

血が騒ぐ?!  

2010.06.21| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

今、まさに話題といえば、サッカーのワールドカップ!!! 私たちの住むドイツはサッカーが
国技ということもあり、並みじゃない盛り上がりになっています。ドイツが勝った日には、喜びを抑えられない人々が、猛烈にクラクションを鳴らしながら車で飛ばします。私も大きな大会のサッカーになるほど俄然血が騒ぎ、テレビの前で大騒ぎをするタイプ・・・。応援するチームが点を入れた時には、ベランダに飛び出して一声あげることだってあります。(笑)

さて今年でせんくら2年生となる私たちのピアノデュオ。今年もみなさんと一緒に感動のひと時を分かち合いたいと、プログラム選びに念入りに時間をかけました。感動と喜び、そして楽しさにあふれた45分となること間違いなしです!!

2公演ともに今年の中心プログラムとなっているのは、なんとアメリカ音楽! みなさんご存知の“あの”作曲家たちです。中でも二台ピアノの公演では、私たちが今年“イチオシ”と公言するプログラム≪ウエストサイドストーリ≫を演奏します!!!演奏される事が非常に少ない貴重な二台ピアノ版です。あの名映画に使われた数々のダンスが織り交ぜられ、映画のシーンが次から次へと目に浮かぶようです。せんくらだからこそ、そしてせんくらでしか聴けないプログラムです!ぜひお見逃しなく。

スポーツだけでなく音楽だって血が騒ぎます。その代表的なものは、やはりアメリカ音楽。聴き手の心をわしづかみにし、ゆさぶるような独特のリズムはたまりません!!みなさん、私たちと一緒に踊りませんか?
村田理夏子

洪水注意報?

2009.09.18| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

演奏会や試験、コンクールなど本番を控えると、誰でも緊張します。そういう時、何かにすがって安心したいと、身近な人や先生に≪何かひとこと本番に向けて言葉をください!≫と求めることがあります。そして集中してね、とかおもいっきり弾いてね・・などと言われることを想像するわけですが、ドゥヴァイヨンの口からでる一言はいつもなんだか一味違うのです。

ずいぶん前になりますが、ある時ベルリンの生徒さんがコンクールを控え、先生なにか一言・・・というと、ドゥヴァイヨンの口から出た言葉は、満面の笑みとともに

エンジョイ ライフ! (Enjoy Life!) ヽ(`▽´)/

その言葉は、エネルギッシュに人生を楽しんでいるまさに彼らしい一言。でも人生を楽しんで!なんてすごく新鮮。一味違ったエールをもらった生徒さんはとても喜んでいて、周りの私たちも仲間内でみんな未だに何かあるとEnjoy Life!と言ったりしています。

そして、先日。私たちが10月4日にも演奏させていただくデュカスの“魔法使いの弟子”を演奏した時のこと。私は直前にとても緊張していたので、“舞台で何を考えたら集中できるかな?”と彼に聞いてみると、

“たっくさんの水”

というのです。そう、魔法使いの弟子は、ディズニーアニメ“ファンタジア”に使われている曲。ミッキーマウスが演じる魔法使いの弟子が、師匠に水くみの仕事を頼まれ、面倒くさいので見よう見まねでほうきに魔法をかけると、ほうきが動き出して水くみを始めてくれるのです。ところが、必要以上にどんどん水を汲み続け、家が大洪水に・・・・!!!

というゲーテが作ったお話。たっくさんの水、という思いがけない言葉を言われたおかげで、舞台の上では水があふれた時のあのミッキーマウスの映像が目に浮かび、何だかとても楽しく弾けました。みなさんも、ファンタジアのアニメを見てからこの曲を聴くと何倍も楽しめますよ!

考えてみると、4日のプログラムは水がいっぱい。デュカスだけでなく、ドビュッシーの“海”では、朝焼けの静かな海から、波や風をうけた様子まで、様々な海の表情を音にし、会場を水で満たします。
がらりと違う“太陽そして踊りの国”スペインにかかわる曲を集めた3日の演奏会と合わせて両方とも“Enjoy Life!”できること、間違いなし!!でも、4日は会場には雨がっぱを忘れずに?!
村田理夏子(ピアノ)

 

アドヴァイス!

2009.09.17| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

今日は、連弾をやってみたいという方々にいくつかアドヴァイスをしましょう!

– まず、良いパートナー選びをしましょう。チャンスの平等さを確立するために、そうですね・・・最大で20kgの差までなら大丈夫でしょう。それを超えてしまうと、どちらかがつぶされてしまうかもしれません・・・。
– 椅子は二つ用意しましょう。一つのイスにすると、陣地の取り合いになり、“歴史”が教えてくれている様に、争いはいつもろくな結果を生みません。

– パートナーには、くれぐれも指の爪を切っておくよう、お願いしておきましょう。鋭い爪で踏まれた日には、被害が予想されます。

– 柔軟体操を十分行いましょう.特に右側に座る方は左腕、左側の方は右腕です。場合によっては、ピアノに正しく座るどころか、ほぼアクロバティック(曲芸的!)に近いポジションを要求されるときがあります。(4日に見ることができますよ!!)
連弾を弾くということは、鍵盤の上で社交ダンスを踊るようなもの。ですから、相手の指を踏んでしまうことがあっては絶対にいけません。本来お互いに心から和合していなければいけないはずなのに、5指からの攻撃は耐えられない痛みを生むことがあり、その痛みは仕返しをしたいという欲望を生んでしまいます。そうではなく、お互いの腕で美しいアラベスクをなすよう試みてください。ある時は相手の腕の上から舞い降り、ある時は下から滑り込ませます。全く調和のとれたバレエの振り付けのようなジェスチャーで。どちらが上か下かきちんと決めておかないと、空中で衝突を起こしてしまいますよ。腕がこんがらがって結ばってしまわないよう、定期的に腕で円を描くように入れ替わる練習することも忘れずに。
Pascal DEVOYON(ピアノ)

二台ピアノの秘訣 ?

2009.09.16| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

今日はみなさんに、学門的なことをお話ししましょう !(ほんとですって !)

-言葉の秘訣
フランス語では―おそらく他のどの言語にもあると思うのですが―文字通り訳すと意味をなさない表現というものがあります。たとえば、“prendre ses jambes à son cou”という表現があります。これを日本語にすると間違いなく変に響くことでしょう。(直訳:首から足を取る)これは実は、”一目散に逃げる“という意味なのです。 他にも僕のお気に入りな表現がもう一つあります。それは、”obéir au doigt et à l’oeil”.(直訳:指と目に従う)この表現は、だれか(あるいは動物)が、完全にあなたの希望どおり従い実行する=”言うなりになる“という意味です。

-DUOの秘訣
さて、今度はピアニストのDUO(二人で演奏する)場合に出くわす問題についてお話したいと思います。もちろん、まず何よりもお互いにこれから演奏しようとする音楽への意見が一致している必要があります。その後は互いに決めたことをしっかりと実現しなければいけません。二台のピアノで一緒に弾くということは簡単なことではありません。ですので絶対に二人のどちらかがDUOを導く、つまり合図を出す責任を負わなければいけないのです。私たちの場合、その役割は私に与えられています。私には二つの方法しかなく、二台ピアノの場合には 二人が向かい合っているため、目が大きな役割を果たします。そして理夏子は私の目で起きていることを読み取らなければいけません。連弾では、隣に座るので規則的に目を合わせることはできないため、問題が違ってきます。その場合には、指で様々なサインを出す事ができます。

-夫婦の秘訣
そして、今度はどうして私がこれほど妻と一緒に弾くことを好んでいるのかお話しましょう。それは唯一、彼女が僕に”obéir au doigt et à l’oeil”.してくれる瞬間だからです・・・・。あ、僕の書いたことを彼女が読んでしまうので、”prendre mes jambes à mon cou”するなら今しかない!
Pascal DEVOYON(ピアノ)

山の上の海?

2009.09.15| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

ある有名なフランスの著名なユーモア作家、Alphonse,Allaisはこう言いました:“田舎に都会を作らなければいけません、空気がもっときれいだから・・・”

彼は初めて必要最小限をめざした音楽を作曲したことから、不条理な芸術の大家でもありました : 彼が作曲した葬送行進曲“ある偉大な耳の不自由な方への葬儀によせて”の楽譜は、なんとまっさらな白紙の1ページでした。彼の言い分は?“強烈な苦痛というものは、声が出ないから・・・”だとか。

このブログと何の関係があるかですって ? せんくらの演奏会では、理夏子と共にフランス音楽の中で最も美しい作品のひとつ、クロード ドビュッシーの“海”をプログラムに盛り込みました。皆さん、この曲を私たちは先日、初めてどこで演奏したと思いますか ?クールシュヴェール、そこは私の夏期音楽祭が行われているフランスの町です。クールシュヴェールはフランスアルプス山脈の高度1850メートルに位置している素晴らしい場所です。
そう、私は皆さんにこうお伝えできて嬉しいです!:私たちは山に海をもたらした第一号です !Alphonse Allaisも座布団一枚くれるかな?
パスカル・ドゥヴァイヨン(ピアノ)

 

カメ・・・

2009.09.14| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

突然ですが、パートナーのパスカル ドヴァイヨンは、動物の中でもこよなく“あるもの”を愛していることがわかりました。

それは、二人で京都を訪れた時のこと。風情ある日本庭園をのんびりと散策していた時、相方が“あっ!”と声をあげ、何かを見つけ、水辺に走り寄ったのでした。そして目を細めて、わぁ、かわいい・・・と、何かとてもほほえましそうに水辺を見ているのです。カモとか白鳥かな、と私も近づいてみると、なんとそこにいたのは

カメ。

えっ、カメ? (・_・;) と驚いてしまった私は、その喜びを分かち合うことができなかったのですが、どうも彼にとってはカメが愛おしいらしい。よくよく話を聞いてみると、小さい頃に犬を飼うことができない家に住んでいた彼に、家族がカメを買ってきたそうで、(そのアイディアにも驚くが)家の中で、もそもそとマイペースで動くカメに愛着がわいたとか。その後も今でもカメをみると、あー!と小走りになる彼の背中を、うーん・・・わかってあげられない、と思いながら見ている私がいます。

せんくら会場近くの水辺でカメを追っている人がいたら、要注意! きっと彼に違いありません。笑

明日は、そんなカメ好きの彼にブログを書いてもらいますね!

PS.これが京都で彼が撮ったカメですが・・。か・・・、かわいいですか???
村田理夏子(ピアノ)

 

まずは名前から!

2009.09.13| パスカル・ドゥヴァイヨン & 村田理夏子

はじめまして!せんくらへお邪魔する時を心待ちにしている私たちですが、会場でみなさんにお目にかかる前に、まずはブログ第1弾で、名前を覚えていただこう!と思っています。え、なぜかって?
それはもう、私たちの(特に相方の)名前は曰くつき!これまで、どれだけ様々な方法で呼ばれてきたことでしょう。そう、ご存知の通り、彼の名前は Pascal DEVOYON。問題は、名字!フランスでも珍しいこの名前、カタカナ表記しようものなら、千差万別。
これまでも、ドワイヨン、ドバイヨン、ドヴァイヨン、ドゥヴァイヨン、そして挙句の果てには、でぼよん、でぼじょん・・・本人いわく、“もう誰のことかわからない・・・”という表記をされている事が山のようにあるのです。更には、名前が途中で切られてしまい、

パスカル・ド・ワイヨン♪
という表記まで現れ、どこかのケーキ屋さんのようになってしまっているのでした。

そういうわけで、名前表記統一政策を試みたいと思います。

パスカル ドゥヴァイヨン♪

これでどうでしょう。本人に言わせれば、こう発音されても自分とはわからず、発音上一番近いカタカナ表記は なんと<ドゥヴォワイヨン>らしいのです。でもこれでは、ややこしいうえ、なんだか怪獣みたいな名前・・・。誰にも覚えてもらえない恐れがあるため、今日を機にパスカル ドゥヴァイヨン♪に統一したいと思います。笑

さて、私の方はそれに比べてシンプルなもの・・・なはずですが、理夏子という漢字の組み合わせが珍しいのか、色々な漢字で表記されてしまうことは頻繁。それどころか、私もとんでもないところで名前が切られてしまうこともあるのです。ある時は、
“むらたり なつこ”と表記されたことがあり、自分のこととは本人である私すら気がつかなかった位です。(笑) そうかと思えば、私たちが住んでいるドイツでは、郵便配達の人にマ・ル・タさん・・といわれ、いえ、丸太ではありません。と答える羽目に・・苦笑。

というわけで、でぼよん・・・おっと失礼、 ドヴァイヨン&理夏子 DUOよろしくお願いします!
村田理夏子(ピアノ)

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