(C)Kiyotaka Saito

アーティスト名 / パート

仲道 郁代(NAKAMICHI Ikuyo) / ピアノ

出演する公演番号

38,53,79,81

桐朋学園大学1年在学中に、第51回日本音楽コンクール第1位、あわせて増沢賞を受賞し注目を集めた仲道郁代は、数々の国内外での受賞を経て、1987年ヨーロッパと日本で本格的な演奏活動をスタートさせた。

これまでに日本の主要オーケストラと共演した他、海外のオーケストラとの共演も数多く、マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団、バイエルン放送交響楽団及びフィルハーモニア管弦楽団などのソリストとして迎えられ、その音楽性に高い評価を得ている。リサイタルも日本各地で行っており、97年から行った「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会」は、2回目のサイクルを終了。2004年からは「ベートーヴェン・ピアノ協奏曲全曲演奏会」を、05年からはベートーヴェンの室内楽コンサートを行っている。特に、ピアノ協奏曲は、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニーとの共演で、全6曲がレコーディングとして結実しており、「ベートーヴェン弾き、仲道郁代」という評価を確固たるものとしている。

リサイタルのみならず、「ピアノとスライドでつづる動物たちの詩"光のこどもたち"」など、彼女の多彩なアイディアや情熱から生まれた企画も多く、魅力的な内容とともに、豊かな人間性がますます多くのファンを魅了している。

レコーディングはBMG JAPANと専属契約を結び、多数のCDをリリース。ベードーヴェン ピアノ・ソナタ第30.31.32番は、2007年度第45回レコード・アカデミー賞(器楽曲部門)を受賞。著作には、DVDブック『至福のピアノ~弾く・聴く・楽しむ』(講談社刊)、編著には、『CDでわかるピアノの名器と名曲』(ナツメ社刊)等がある。

2006/2007シーズンはデビュー20周年にあたり、2006年11月5日紀尾井ホールで行った「デビュー20周年記念リサイタル~第1弾~」、2007年7月17日にはパーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニーとの共演、11月11日サントリーホール「デビュー20周年記念リサイタル~第2弾~」など全国各地での記念リサイタルが大好評のうちに終了した。

現在は、ショパンの生涯を映像とエピソードで綴る「ショパン鍵盤のミステリー」企画、「モーツァルト・ピアノ・ソナタ全曲演奏会」などのシリーズが進行しており、早くも大きな反響を呼んでいる。全国各地での公演、2010年2月21日にはサントリーホールでのリサイタルを予定している。

2003年からは、地域社会の活性化と音楽文化の発展を目指し、大阪音楽大学特任教授、財団法人地域創造理事としても、積極的に活動している。